天竜堂

2025.06.03

老舗メガネ店が教える自分に合ったメガネの作り方 どんなお店でどうやって作るのがいいかメガネのプロが解説します

浜松市と磐田市に3店舗と2店舗の系列店のあるメガネの専門店天竜堂です。突然ですがみなさんメガネを買う時にどういうポイントを重視してメガネを買っていますか?ブランド?デザイン?それともかけ心地?そしてそのメガネを買うお店はどうやって選んでいますか?

メガネレンズは一般医療機器、コンタクトレンズは高度管理医療機器として分類されていて、医療と結びつきの強い製品と言えます。医療費控除の適用にならないことから、医療機器という認識は薄いかもしれませんね。でも、立派な医療機器なのです。ですから量販店で安易に購入することを私たちからしたらおすすめできません。そこで今回は、メガネを買う時に大切にしてほしいことや確認したいポイントを紹介していきます。これを知ったらどういうところでどういう形でメガネを作ったらいいかもわかると思います。

専門家の視力・度数測定(検眼)

メガネの最も重要な機能は、クリアな見え方を提供することです。そのため、現在の視力や度数、使い方に合った正確な度数や設計のレンズを選ぶことが不可欠です。ですから専門家の視力・度数測定(検眼)は何よりも大切なことです。

検眼を行う際には必ず体調の良い時に測定してください。疲労や睡眠不足は視力に影響を与えることがあります。リラックスした状態で測定を受けましょう。そして、ご自身の生活スタイルを伝えてください。パソコン作業が多い、運転がメイン、手元をよく見るなど、主な用途を測定者に伝えましょう。それによって、より快適なレンズの提案が受けられます。

また、作るときの疑問点は必ず質問してください。測定結果やレンズの種類について、分からないことは遠慮なく質問しましょう。納得のいく説明を受けることが大切です。もし、しばらく眼科を受診していない方や、目の病気が心配な方は、まず眼科医で目の健康状態をチェックしてもらうことをおススメします。その上で、処方箋をもとにメガネ店で購入する方法もあります。

専門家の視力・度数測定(検眼)

フレームの選び方のポイントは?

まずは顔の形との相性を知ってください。 お顔とメガネのタイプの相性は以下を参考にしてください。

丸顔:角のあるスクエア型やウェリントン型でシャープな印象に。
面長:天地幅のあるウェリントン型やボストン型でバランスを取る。
四角顔:丸みのあるオーバル型やボストン型で優しい印象に。
三角顔(あごがシャープ):横長のオーバル型やフォックス型が似いやすい。
卵型:どんな形も比較的似合いやすいですが、顔のサイズに合ったものを選びましょう。

そのうえでサイズ感やテンプル(つる)の長さ、素材を検討してください。まずサイズ感ですが、フレームの横幅が顔の最も広い部分とほぼ同じくらいが理想です。そして、目の位置はレンズの中央より少し上に瞳がくるのが基本です。特に遠近両用など累進レンズの場合は重要です。上下幅の狭いタイプはレンズの中央がおススメです。

テンプル(つる)の長さは、耳の後ろにしっかりと掛かり、かつ締め付け感が強すぎないものを選びましょう。調整できるものと、できないものがあるので気を付けてください。素材はメタル、セル(プラスチック)、コンビネーションとあります。メタルフレームはシャープで知的な印象のフレームです。チタン製は軽量で丈夫、アレルギーも起こしにくいです。セル(プラスチック)フレームは、カジュアルでおしゃれな印象のフレームです。カラーバリエーションが豊富で、アセテート素材は比較的丈夫で肌にも優しいです。メタルとセルなどを組み合わせたコンビネーションフレームはデザイン性が高いものが多いです。

そして必ずかけ心地を確認してください。それぞれポイントを以下にまとめたので参考にしてください。

フレーム構造:長時間かけるものなので、いくつか掛け替えて、掛けやすい形を選ぶことが大切です。
鼻パッドの当たり具合:鼻に跡がつきにくいか、痛くないか確認しましょう。調整可能なものや鼻の形状に合うデザインも大切です。
テンプルの締め付け:きつすぎず、ゆるすぎないか確認しましょう。
重さ:いくつか掛け替えて重さの違いで掛け心地もかわります。

フレームの選び方のポイントは?

レンズの選び方のポイントは?

メガネのレンズには色々な素材や種類のものがあります。レンズの素材はプラスチックレンズとガラスレンズに分かれます。一般的にはプラスチックレンズが主流で、軽く割れにくいのが特徴です。屈折率が高いものほど薄くなります。一方ガラスレンズは傷がつきにくく、透明度が高いですが、重くて割れやすいというデメリットがあります。度数が強い場合、屈折率の高いレンズを選ぶと薄く、軽く仕上がりますが一般的に屈折率を高くすると費用は高価になります。

それぞれのレンズにコーティングなどの加工を施すことが可能です。反射防止コートを施すと、光の反射を抑え、見え方をクリアにし、見た目も自然になります。撥水・防汚コートを施すと水や汚れがつきにくく、お手入れが楽になります。UVカットは、紫外線から目を保護します。ほとんどのレンズに標準で付いています。レンズ表面を傷つきにくくする傷防止コートもあります。そして、最近多いのはブルーライトカットです。ブルーライトカットは、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイから発せられるブルーライトを軽減します。(※効果の程度や見え方には個人差があります)

レンズの種類もさまざまです。以下にレンズの種類と特徴を記しておきます。レンズ選びの参考にしてください。

単焦点レンズ:一つの距離にピントを合わせたレンズ(遠く用、近く用など)。
累進屈折力レンズ(遠近両用、中近両用、近々両用など):1枚のレンズで複数の距離にピントを合わせることができます。慣れが必要な場合もあります。生活スタイルに合わせて選びましょう。
調光レンズ:紫外線の量によってレンズの色濃度が変化し、室内ではクリアに、屋外ではサングラスのように濃くなります。
偏光レンズ:路面や水面のギラギラした反射光をカットし、クリアな見え方を確保します。運転や釣りなどに適しています。

ご自身がどんな用途に使いたいのかを考えてレンズ選びをしてください。

レンズの選び方のポイントは?

フィッティングやアフターサービスについて

どれだけ良いフレームやレンズを選んでも、顔に合っていなければ快適なかけ心地は得られませんし、見え方にも影響が出ます。ですからメガネ購入の際にはフィッティング(掛け心地の調整)が必要になります。購入時には、必ず経験豊富なスタッフにしっかりとフィッティングしてもらいましょう。鼻パッドの位置、テンプルの曲がり具合、傾斜角などを細かく調整してもらうことが大切です。
また、メガネは購入してそれで終わりではありません。あなたの生活の中で常に一緒にあって長く使い続けるものです。ですから購入したメガネの保証やアフターサービスについてはきちんと対応できるかどうかは重要になります。

一般的な保証内容として使用中のレンズのキズやフレームの破損などに対する保証がどのくらいの期間適用されるのかを確認してください。同時に度数変化や見え方に不具合があった場合の保証などまでしてもらえると理想でしょう。ほかにも通常の使用での破損に対する保証やいつでも気軽に調整やクリーニングをしてもらえるか確認もしてください。パーツ交換対応可能かも確認しましょう。

フィッティングやアフターサービスについて

お店選びのポイント

さて、ここまででどんな風にメガネを作ったらいいかポイントはわかっていただけたのではないでしょうか?では、良いメガネを作るためにどんなお店を選ぶべきかをまとめましたので、失敗しないようにいいお店を選んでください。

ポイントその1:信頼できる技術力があるか
資格を持った有資格者がいるかを確認してください。「眼鏡作製技能士」の資格を持つスタッフがいるお店は、専門知識と技術が期待できます。そしてそれらの資格者は必ず丁寧な問診と検査をしてくれます。生活習慣や目の悩みなどを丁寧に聞き取り、時間をかけて検査してくれるお店を選びましょう。また、より精密な測定のためには、検査機器の充実度も一つの目安になります。最新の検査機器を揃えているお店の方がより正確な検眼を行うことが出来ますので、あなたにとってよりよいメガネを作ってくれることでしょう。

ポイントその2:豊富な品揃え(フレーム・レンズ)
多くの選択肢の中から、自分の好みや顔に合うものを選べる方が満足度は高まります。ですから多様なデザインやブランドのフレームを取り揃えているお店の方があなたが気に入るメガネを作ることが出来ると思います。また、自分の視力やライフスタイルに最適なレンズを提案してもらえるか確認しましょう。

ポイントその3:専門知識と提案力のあるスタッフ
フレーム選びのアドバイスとしてちゃんとあなたの顔の形やファッションの好みを考慮した的確なアドバイスをくれるかどうかを見極めてください。「勝手に選んでくださいね」やなんにでも「お似合いです」ではなく、客観的にあなたに合ったフレームの提案をしてくれるお店がいいお店です。また、専門的な知識に基づいて、メリット・デメリットを説明し、最適なレンズを提案してくれるかどうか?疑問や不安に丁寧に答えてくれ、質問しやすい雰囲気かどうかも重要です。

ポイントその4:充実したアフターサービス
メガネは使っているうちに歪みが生じることがあるため、定期的な調整は不可欠です。そのため、購入後のフィッティング調整を無料でしてくれると長くいい状態で使用できるメガネになるでしょう。また、いつでも気軽に立ち寄ってクリーニングしてもらえると嬉しいものです。万が一の破損時にも、迅速かつ適切に対応してくれるか。保証内容や期間が分かりやすく説明されているかという部分も忘れずにチェックしてください。

ポイントその5:お店の雰囲気と清潔感
入りやすい雰囲気で気軽に相談できる雰囲気のお店を選びましょう。清潔な店内は 商品を大切に扱っているか、衛生面に配慮しているかというのはその後のアフターフォローにもつながるチェックポイントです。

ポイントその6:口コミや評判
インターネット上のレビューや、知人・友人の評判も参考にしてみましょう。ただし、あくまで個人の感想なので、最終的には自分で確かめることが大切です。

お店選びのポイント

天竜堂のメガネづくり

天竜堂では「ちゃんとしたメガネ」を、お一人おひとりにご提供していくことを心掛けております。社長の内山がより専門性のある検眼を出来るように教育に積極的です。

見る環境は時代とともに変化していくため、アップデートは欠かせません。フレーム選びはオシャレに敏感なスタッフが似合うメガネの選び方を学び、社内で教育を実施して常にアップデートしています。掛け心地のいいメガネは似合うメガネの要素に頭の形に合わせたフィッティングの技術が欠かせません。また、基礎的な知識や技術を基にお客様の頭の形を理解し、調整をしております。そして、レンズは問診や測定内容を踏まえてご提案をしております。

最初から「遠くを見やすくする」だけではなく、見る環境を踏まえてレンズの設計や屈折率、コーティングなどのご提案をします。使用いただいて気になることがあればいつでもご相談を賜っております。ご購入後の保証もお子様用と大人用があり、成長期で度数変化や活発なお子様でも安心してご利用いただけるような保証となっております。

店舗により調節力を測定する機械や昼間と夜の見え方を測定できる機械がございます。測定には費用は掛かりませんので、いつでもご相談下さい。

天竜堂のメガネづくり

まとめ

メガネは、見え方をサポートするだけでなく、あなたの印象を左右する大切なアイテムです。焦らず、じっくりと自分に合ったメガネを選び、信頼できるお店で購入することが、快適なメガネライフへの第一歩です。色々なお店を実際に訪れてみて、雰囲気やスタッフの対応などを比較検討することをおすすめします。

この記事はわたしが書きました

齋田祐一(さいたゆういち)

有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)

キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。

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