天竜堂

2023.12.28

メガネを作る際にたいせつにしているヒアリングについて

浜松市と磐田市に3店舗と2店舗の系列店のあるメガネと補聴器の専門店天竜堂での大切な技術力は、「ヒアリング力」「測定力」「提案力」の3つです。天竜堂では、丁寧なヒアリングでお客様に寄添うことを心がけております。まずきちんとしたヒアリングなくしてその後の技術力は提案できません。今回は、天竜堂が大切にしているヒアリング力について解説します。

天竜堂が大切にしているヒアリングについて

メガネと補聴器の専門店天竜堂では、メガネを作成の際に必ずヒアリングを行います。ヒアリングとは、お客様のお話にしっかりと耳を傾け、メガネで困っていることや改善したいこと、相談ごとなどをお伺いすることです。

天竜堂におけるヒアリングの内容は多岐にわたりますが、大きく分けて「主訴」「副訴」「その他」の3種類のことをお伺いしていきます。

天竜堂でのヒアリングにおける主訴とは

天竜堂でのヒアリングにおける主訴とは、今の見え方で一番困って改善したいことです。具体例として以下のような内容が挙げられます。

・免許更新をしたいが遠くが見えづらくなった
・読書をしていると近くが見えづらい、疲れる
・パソコンやタブレット作業用にブルーライトなどのまぶしさを減らしたい
・外出時まぶしい
・眼科で弱視治療用メガネを勧められた
・TALEX(タレックス)のサングラスが欲しい
・眼科で処方箋が出たため、メガネ作成希望

などです。主訴をお伺いすることで、どのようなメガネやサングラスを作成していくのか、方向性や測定内容が決まります。もちろんオシャレのためで、現在のメガネでも見え方にお困りがなければ同じ度数で作成もいたします。「おしゃれ用のメガネが欲しいも」ある意味主訴です。

天竜堂でのヒアリングにおける副訴とは

主訴が決まれば、副訴の確認をしていきます。副訴とは、主訴以外に改善したいことやプラスしたい要素などです。具体例として以下のような内容が挙げられます。

・免許更新のためのメガネが欲しいが、日常的に使用したいため手元も楽に見えるメガネがほしい。
・読書をしているときに手元を見やすくして、テレビも見えるようにしたい
・パソコンやタブレット作業用にブルーライトなどのまぶしさを減らし、キズが付きにくいコーティングにもしたい
・外出時にまぶしさを減らし、家の中でも使用したい
・眼科で弱視治療用メガネを勧められたので、子供に似合うかわいいメガネが欲しい
・TALEX(タレックス)のサングラスが欲しく、度付きにしたい

などです。副訴とは、主訴の内容以外で気になることなどです。

また、主訴や副訴以外にも以下のような内容をその他としてお伺いします。

・今のメガネの使い方
・複数のメガネがある場合はそれぞれのメガネの使用状況
・近用メガネで見たい距離
・眼科通院をされているようでされば理由(お答えできない場合は結構です)
・白内障や緑内障などの病気について
・メガネのメンテナンス状況
・メガネやサングラスを野球などのスポーツで使用する場合はどのようなデザインを希望か

などです。メガネの作成するうえでヒアリングの内容が出来上がるメガネの大切な要素となります。出来上がるメガネがお客様のお役に最大限お役に立てるように主訴、副訴、その他のことをぜひ教えてください。

事例紹介

事例その1:70代男性のケース

主訴:免許更新をしたいが遠くが見えづらくなってきた
副訴:手元の文字も見やすくしたい

その他:白内障の手術はまだしていなく、眼科通院をしておりまだ手術の必要性はなさそう。元々5年前に購入した遠近両用を常用している。遠くが見えづらい時は目を細めると見やすくなる。手元は遠近で見えづらい時は、メガネを外して近づけて裸眼で見る。夜間の運転は見づらいためあまりしていない

こちらのお客様は免許更新という主訴で、更新免許の種類に応じたメガネが非常に大切なこととなります。眼科通院もしているため、病的な理由で見えづらいというより、5年前に作成したメガネの度数が合わなくなったためと思われます。さらに手元の見え方も5年前に作成した度数が合わなくなってきたと推測されます。測定の方向性は遠方や近方の見え方、目の使い方を確認し免許更新を目指します。

お客様の見え方を改善するための測定項目として

・今のメガネの遠方、近方の視力、度数
・裸眼視力
・目のクセである視線を遠方、近方、目の動き
・近くを見るための寄り目
・免許の種類に応じて今のメガネでの深視力
・WORT4灯
・利き目
・レンズ補正で一番視力が出る遠方の度数(近視や遠視、乱視の度合い)
・レンズ補正で一番視力が出る近方の度数
・試しのレンズを使用して装用感や視力のチェック
・免許の種類に応じて深視力

を測定し、測定内容からおススメのレンズ度数を試していただきます。レンズ度数が決まればレンズの種類やフレームを決めていきます。もちろん今のフレームのレンズ交換もお受けできますし、測定前に好きなフレームを決めていただくのもOKです。今のフレームや持ち込み等のフレームの場合は仕様確認の上レンズ交換ができるかご説明します。

事例その2:20代男性のケース

主訴:釣り用にTALEXのレンズを使用したサングラスがほしい
副訴:川釣り、海釣りなど季節に応じて釣る魚が変わる

その他:元々サングラスを釣りの時は使用しているが、濃いカラーであるため川釣りの時に影に入ると見えづらくなる。海釣りの時はまぶしさがない。インターネットでTALEXを勧めるコメントが多かったので実際に試してみたかった。サングラスは度付きではなく、普段は裸眼。

こちらのお客様はレンズの度数は不要のようなので、度なしのサングラスをご案内します。主訴や副訴であるように釣る魚に応じてまぶしさの環境が変わるため、おススメのレンズカラーや機能のご案内をします。実際に店内や店外でTALEX(タレックス)のレンズカラーごとの見え方をご確認いただきます。(この時、店舗エリア外への持ち出しはお断りしております)。

今回はレンズのカラーはトゥルービュースポーツのカラーに決まりました。トゥルービュースポーツはナチュラルなカラーバランスがあり、コントラスト性能をプラスしたレンズカラーです。レンズのカラーが決まればフレームのおススメのデザインのご提案をします。もし持ち込みがある場合は交換可能な仕様か確認をします。フレームは釣り人に人気のゼクーのサングラスフレームに決まりました。

事例その3:40代女性のケース

主訴:最近仕事で手元の資料を見るときに疲れを感じる。見たい距離は35cmぐらい。
副訴:今までメガネを掛けてことがないため、似合うメガネがわからない

その他:初めてのメガネで、常用はしたくない。必要な時だけ使用したい。重たいメガネはイヤ。眼科への通院や病歴はない。

こちらのお客様は近くを見る作業時に必要なメガネをご希望。フレームのデザインも度数や味方に応じてご提案します。お客様の見え方を改善するための測定項目は

・裸眼視力
・目のクセである視線を遠方、近方、目の動き
・近くを見るための寄り目
・WORT4灯
・利き目
・レンズ補正で一番視力が出る遠方の度数(近視や遠視、乱視の度合い)
・レンズ補正で一番視力が出る近方の度数
・試しのレンズを使用して装用感や視力のチェック

などを測定し、測定内容からおススメのレンズ度数を試していただきます。今回は見たい距離が35cmなので、その距離をしっかり見えるように単焦点レンズでご案内しました。必要時に掛けるタイプの度数です。レンズ度数が決まればレンズの種類やフレームを決めていきます。

フレームは掛けやすい作りでお顔に似合うデザインのフレームをおススメします。フレームは999.9(フォーナインズ)のフレームになりました。

まとめ

ヒアリングを行うことでお客様一人ひとりのメガネやサングラスにどのような要素が必要かしっかりと把握することができます。必要な要素がしっかりと反映されているメガネやサングラスはきっとお客様のお役に立てるモノとなります。お困りごとなどメガネやサングラスを作成する際はどんなことでも教えてください。

この記事はわたしが書きました

齋田祐一(さいたゆういち)

有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)

キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。

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