天竜堂

2026.06.03

眩しさの真犯人はブルーライトではなく「黄色い光」だった! 本当に目が楽になる最新レンズの秘密

浜松市と磐田市に3店舗と2店舗の系列店を展開する、メガネと補聴器の専門店・天竜堂です。「LEDの光がまぶしい」「夜の運転で対向車のライトがつらい」「晴れた日は見えているのに、なぜか目が疲れる」…こうしたお悩みを聞くと、最近は「ブルーライトが原因ですね」と説明されることがあります。

たしかに青い光は散乱しやすく、にじみやギラつきの原因になることがあります。しかし、まぶしさの原因はブルーライトだけではありません。

実は人の目は、光の強さだけでなく、「どの波長をどれだけ明るく感じるか」によって、まぶしさを感じています。この仕組みを理解すると、ネオコントラストやシーコントラスト、Sight585といったレンズが、単なる色付きではなく、見え方の質を整えるものとして設計されている理由が見えてきます。

可視光線とは何か

私たちが「見ている光」は、実はすべての光の一部に過ぎません。光にはさまざまな波長がありますが、その中で人の目で見ることができる範囲を「可視光線」と呼びます。可視光線は、およそ400nm~700nmの範囲にあり、この中で波長の違いによって色が変わります。

可視光線は、波長によって次のように分かれます。
400~450nm:紫~青
450~500nm:青
500~570nm:緑
570~590nm:黄色
590~620nm:橙
620~700nm:赤
つまり、私たちが見ている「色」は、光の波長の違いによって決まっているのです。まぶしさはこの波長が重要になります。

可視光線とは何か

まぶしさはなぜ起きるのか

「まぶしい」と感じると、多くの方は“光が強すぎる”ことをイメージします。もちろんそれも間違いではありません。強い光は網膜への刺激が大きく、目を細めたくなるような負担になります。
しかし、実際の見え方の現場では、それだけでは説明できないことが多くあります。たとえば、光が眼の中で散乱すると、網膜上にベールがかかったような状態になり、輪郭がぼやけて見えたり、白っぽくにじんだように感じたりします。

このとき人は、「明るすぎる」というよりも、“ギラつく”“刺さる”“ぼやけてつらい”という不快感を覚えます。つまり、まぶしさには少なくとも二つの側面があります。

ひとつは、光が散って見えづらくなるまぶしさです。
もうひとつは、光そのものが強くてつらいまぶしさ。

このふたつを分けて考えることが、レンズ選びではとても重要です。

ブルーライトは“原因のひとつ”でしかない理由

ブルーライトが注目されるのは、青い光が短波長で、散乱しやすいからです。短波長の光は、空気中でも眼の中でも広がりやすく、LED照明や白っぽいヘッドライトの“刺さる感じ”や“にじむ感じ”を強める要因になります。

そのため、ブルーライトは、「チラついて感じる」「光がにじむ」「白っぽく広がって見える」「目に刺さる感じがする」といった不快感に関係しやすいのです。

ただし、ここで誤解してはいけないのは、ブルーライトがまぶしさのすべてではないということです。青い光は“散乱の原因”として重要ですが、人が最も明るく感じる帯域は別にあります。

ブルーライトは“原因のひとつ”でしかない理由

なぜ黄色付近の光が重要なのか

人の目は、青い光を最も明るく感じるわけではありません。むしろ明るさとして敏感なのは、黄緑から黄色寄りの帯域です。このため、黄色っぽい光は、青い光のように散乱しやすいわけではなくても、「明るい」「強い」「まぶしい」と感じやすい要素になります。

つまり、「青い光は、散ってギラつきやすい」「黄色寄りの光は、強く明るく感じやすい」という、別の理由でどちらもまぶしさに関わっているのです。ここが、一般的なブルーライト対策レンズと、ネオコントラスト系レンズの考え方が分かれるポイントです。

ブルーライトカットは、主に短波長の散乱を抑える発想です。一方、ネオコントラスト系は、黄色寄りのまぶしさ成分を選択的に抑え、全体を暗くしすぎずに見やすさを整える発想に特徴があります。

ネオコントラストとはどんなレンズか

ネオコントラストは、585nm付近の黄色波長をしっかり抑えることで、まぶしさを軽減し、輪郭やコントラストをはっきり感じやすくする設計のレンズです。特徴を一言でいえば、“効き重視”のレンズです。

濃いサングラスのように全体を暗くするのではなく、まぶしさの原因になりやすい成分を選択的に整理するため、薄いカラーでも「楽に見える」と感じる方がいます。

特に、「白っぽい路面の照り返し」「晴天時の強い外光」「夜間の対向車ライト」「屋外でのギラつき」といった環境では、理屈の通ったレンズです。

一方で、色味の変化はある程度感じやすく、色の自然さを最優先したい方には好みが分かれることもあります。つまりネオコントラストは、色再現性より視認性を優先する設計と考えるとわかりやすいでしょう。

ネオコントラストとはどんなレンズか
ネオコントラストとはどんなレンズか

※このグラフはネオコントラストのレンズの性能を表します。レンズが585nmの光を通す量を減らしています。

ネオコントラストとシーコントラストの違い

シーコントラストは、ネオコントラストと同じ思想を持ちながら、より穏やかで自然な見え方に寄せたタイプです。ネオコントラストが「しっかり効かせる」方向なら、シーコントラストは「自然さを残しながら少し楽にする」方向です。

そのため、「色変化はできるだけ少ないほうがいい」「強いクセは苦手」「常用メガネとして使いたい」「少しまぶしさを和らげたい」という方には、シーコントラストのほうが受け入れられやすい場合があります。つまり、ネオコントラストは“効果重視”、シーコントラストは“バランス重視”です。

ネオコントラストとシーコントラストの違い
ネオコントラストとシーコントラストの違い

※このグラフはシーコントラストのレンズの性能を表します。レンズが585nmの光を通す量を減らしています。

Sight585は、用途別に考えやすい実用シリーズ

Sight585は、585nm付近を抑えるという基本思想を持ちながら、使用シーンを意識して展開されたシリーズと考えると理解しやすいレンズです。ネオコントラストほど効果を強く出しすぎず、シーコントラストほど穏やかすぎず、「どんな場面で、どのくらいの防眩効果と見やすさを求めるか」を整理しながら提案しやすいのが特徴です。

屋外、ドライブ、やや薄暗い環境など、用途に応じて考えやすいため、実務的にはとても扱いやすいカテゴリーと言えます。

・Hi-Contrast Sun
防眩効果を最大限に発揮する高濃度レンズカラー

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast SUNは強力な日差し、降雪などの過酷な状況下での使用を想定しています。そのような状況下で防眩性、視認性を高めたシリーズです。

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast SUN

・Hi-Contrast Active
天候の変化にも対応しやすいカラーラインナップ

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast Activeはオールラウンドなコントラストサングラス。利用シーンに合わせ5色の中から最適なカラーを選択できます。

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast Active

・Hi-Contrast Low Light
ナチュラルなレンズカラーで視界を優しくサポート

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast Low Lightは屋内やうす暗い環境下での使用を想定。ナイトドライブにも最適です。

KODAK Sight585 Series Hi-Contrast Low Light

天竜堂で考える「ちゃんとしたメガネ」とは

天竜堂が大切にしている「ちゃんとしたメガネ」は、単に度数が合っているだけのメガネではありません。『生活の中で、無理なく、快適に、見たいものが見えること』それが本当の意味での“ちゃんとしたメガネ”だと考えています。

視力が合っていても、「まぶしくて疲れる」「光がにじんで見づらい」「夜の運転が不安」「屋外では目を細めてしまう」という状態では、見えているようで、実は見え方の質が落ちています。だからこそ、レンズ選びでは「青を抑えるか」「黄色を抑えるか」といった単純な話ではなく、その方が何に困っていて、どんな場面で、どんな光に負担を感じているかを見極めることが大切です。

【眼鏡作製技能士から一言】
レンズは、ただ色が付いていればよいものではありません。どの波長を、どのくらい抑えるのか。どんな環境で、どんな見え方を目指すのか。そこまで考えて初めて、その方に合ったレンズになります。眼鏡作製技能士の視点では、まぶしさ対策は「暗くする」ことではなく、見え方の質を整えることです。天竜堂では、度数だけではなく、光の感じ方、使用環境、生活シーンまで含めて、お一人おひとりに合った“ちゃんとしたメガネ”をご提案しています。

「最近まぶしさがつらい」
「夜の運転が不安」
「ブルーライトカットだけではしっくりこない」

そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。見え方の悩みは、レンズの選び方で変わることがあります。

◆レンズ価格
ネオコントラスト、シーコントラストレンズ 22,000円/一組(税込)
Sight585 Series 26,400円/一組~(税込)

まとめ

まぶしさは、ブルーライトだけで決まるわけではありません。青い光は散乱しやすく、にじみやギラつきを起こしやすいです。一方で、黄色寄りの光は明るく感じやすく、強いまぶしさ感につながりやすいです。つまり、まぶしさは、“光がどう散るか”や“人がどの波長をどう強く感じるか”が、この両方で決まっています。

ネオコントラスト、シーコントラスト、Sight585は、こうした光の性質を踏まえ、単に暗くするのではなく、見えづらさの原因になりやすい成分を選択的に抑えるレンズです。まぶしさが気になる方にとって大切なのは、「ブルーライト対策をすればよい」と単純に考えることではなく、自分のまぶしさが、散乱なのか、明るさ感なのか、反射なのか、環境差なのかを知ることです。

この記事はわたしが書きました

齋田祐一(さいたゆういち)

有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)

キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。

BACK to TOP
初めての遠近
pagetop