なぜメガネの測定には時間がかかることがあるの? 一人ひとりに合った「見え方」を大切にするために
「メガネを作るだけなのに、どうしてこんなに時間がかかるの?」初めて専門店でメガネを作られるお客様から、このようなご質問をいただくことがあります。お店によって測定時間はさまざまで、10~15分ほどで終わる場合もあれば、30分から1時間程度かけて測定を行う場合もあります。
では、この違いは何なのでしょうか?
実は、測定時間の長さは「良い・悪い」ではなく、何を確認し、どのようなメガネを目指すかによって変わります。天竜堂では、お客様一人ひとりの生活に合わせた「見え方」を大切にするため、必要に応じて時間をかけて測定を行っています。そこで今回はメガネを作る際にどうして時間の違いが生まれるのかを解説していきたいと思います。
Contents
天竜堂は視力だけではメガネを作りません
メガネを作るとき、「視力が1.0見えれば大丈夫」と思われる方も多いかもしれません。しかし、実際には視力だけでは快適なメガネは作れません。
例えば、
・運転中に遠くが見えにくい
・パソコン作業で目が疲れる
・読書をすると文字がぼやける
・夕方になると見えづらくなる
・長時間メガネを掛けると頭痛がする
このようなお悩みは、視力測定だけでは分からないことがあります。だからこそ、見え方に関するお困りごとを詳しくお聞きすることが、快適なメガネ作りの第一歩になります。

「どんな時に困るのか」を知ることが大切
同じ「見えにくい」というお悩みでも、その内容は人それぞれです。
例えば、
・デスクワークが中心の方
・車の運転が多い方
・趣味で読書や手芸をされる方
・外で活動することが多い方
では、目を使う距離や時間が異なります。
そのため、天竜堂では視力測定だけでなく、
・どのようなお仕事をされているのか
・どんな場面で困っているのか
・メガネをどのように使いたいのか
など、お客様のお話を丁寧にお伺いしています。ヒアリングを大切にしているのでその分時間はかかりますが、この時間こそが、快適な見え方をご提案するために欠かせない大切な時間なのです。

同じ視力でも見え方は違います
例えば、同じように視力1.0まで見えるメガネでも、「長時間掛けても疲れにくいメガネ」と、「すぐに目が疲れてしまうメガネ」があります。
その違いは、
・左右のバランス
・目の使い方
・年齢による目の変化
・普段見る距離
など、さまざまな要素が関係しています。数字だけでは分からない「見え心地」を確認しながら測定を進めることで、その方にとって無理の少ない見え方を目指します。

測定はお客様と一緒に答えを見つける時間
測定というと、「一番よく見える度数を探すもの」と思われるかもしれません。しかし、メガネ作りでは必ずしも「一番よく見える度数」が「一番快適な度数」とは限りません。見え方には、年齢や生活環境、これまで掛けていたメガネ、目の使い方などが大きく影響します。
そのため、お客様との会話を重ねながら、「この見え方のほうが楽ですね」「こちらのほうが自然ですね」と一緒に確認し、最適な見え方を見つけていきます。測定は、お客様とスタッフが一緒になって、毎日の生活を快適にするための答えを探していく時間でもあります。

メガネは作った後も大切です
快適なメガネは、測定だけで完成するものではありません。フレームの掛かり具合やフィッティングが変わるだけでも、見え方や掛け心地は変化します。
また、実際の生活の中で使ってみることで、新たに気付くこともあります。天竜堂では、メガネをお渡しした後も、掛け具合の調整や見え方の確認を行い、安心して長くお使いいただけるようサポートしています。

眼鏡作製技能士からのアドバイス
眼鏡作製技能士として大切にしているのは、「視力を測ること」ではなく、「その方の生活を快適にすること」です。同じ度数のメガネでも、仕事や趣味、生活環境によって、快適に感じる見え方は大きく異なります。
だからこそ、私たちは測定の時間を「度数を決める時間」ではなく、「お客様の見え方を理解する時間」だと考えています。
「最近見えにくくなった」「以前作ったメガネが疲れる」「新しいメガネを考えているけれど、何が合うのか分からない」。そのようなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。天竜堂では、眼鏡作製技能士や経験豊富なスタッフがお客様一人ひとりのお話を丁寧にお伺いし、毎日の生活がより快適になる見え方をご提案いたします。

この記事はわたしが書きました

齋田祐一(さいたゆういち)
有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)
キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。

