天竜堂

2025.11.14

メガネフィッティング研修会 第1回 ― 見立てのフィッティングで「掛けやすさ」を見極める ―

浜松市と磐田市に3店舗と2店舗の系列店のあるメガネと補聴器の専門店天竜堂です。
メガネは「見た目」だけでなく、「掛け心地」も大切です。いくらデザインが気に入っても、掛けた瞬間にズレたり、重く感じたりすれば、長く愛用することは難しくなります。天竜堂では、お客様に「ちゃんとしたメガネ」であるより快適なメガネをお届けするために、スタッフ全員でフィッティング技術を磨く研修会を実施しています。

株式会社VIEWSの代表取締役吉原智様を講師に迎え、全4回にわたるこの研修シリーズ。
初回となる今回は、「見立てのフィッティング」をテーマに学びました。見た目の似合い方だけでなく、「顔や頭の形」までを考慮したメガネ選びを行うための大切な視点を深めました。

「見立てのフィッティング」とは

「見立てのフィッティング」とは、メガネフレームのデザインやカラーが似合うかどうかに加えて、顔・頭部の形や構造との相性を見極めることです。例えば、目や眉、耳の高さが左右で異なる方も少なくありません。その場合、ただ水平に掛けるのではなく、左右のバランスを整えるようなフレーム選びと調整が必要になります。

また、メガネフレームとレンズの重心が前方にあるタイプは、掛けたときに前に下がりやすく、重く感じる原因にもなります。研修では、モデルの顔写真を基に、目と眉、耳の位置関係や頭部形状を分析し、どのメガネフレームが自然に掛かるかを検討しました。

「見立てのフィッティング」とは

鼻パーツと顔立ちの関係

顔立ちによっても、メガネの掛かり方は大きく変わります。立体的な顔立ちの方と、平面的な顔立ちの方では、鼻パッドや鼻盛りの形状によって掛かり方が変化します。研修では、金属タイプの鼻パッドとプラスチック鼻盛りの違い、パーツの形状が見た目やフィット感に与える影響を比較しました。

鼻筋が細い方はメガネが下がりやすい傾向があり、メガネを掛けた見た目や見え方にも影響します。この場合、調整しやすい鼻パッドパーツへの交換などを提案し、気に入ったフレームを快適に掛け続けていただく工夫が必要です。鼻の構造ごとの掛け具合や合うフレーム構造があり、鼻パッドの構造について深堀をすることで、パーツ交換一つで掛け心地が大きく変わることを学びました。

頭部形状とフレームの相性

メガネの掛けやすさは、正面だけでなく「上から見たときの頭部形状」にも関係します。頭を上から見ると、細型・丸型・四角型など人によって形が異なり、その違いによっておすすめのメガネフレーム構造も変わります。

例えば、頭部が細い方には、テンプル(つる)の開き角度が狭めのフレームが安定しやすく、逆に丸みのある方には、少し広めに設計されたフレームが自然にフィットします。後頭部から見た際の耳の付け根の位置や角度も重要で、ここを考慮に入れることで、掛けたときのズレや傾きが少なくなります。

頭部形状とフレームの相性

顔幅とテンプル幅の見立て

フレームの横幅と顔の幅のバランスも重要です。幅が合わない状態で無理に掛けると、フレームが歪んでしまい、結果的に下がりやすくなる原因となります。研修では、顔幅の見立て方を具体的に学び、適切なテンプル幅の選び方を実践的に確認しました。

また、お客様が気に入ったメガネフレームが顔や頭の構造と相性が悪い場合に、どのように調整や提案を行うかも重要なポイントです。「気に入ったけど掛けにくい」と感じさせないために、フィッティング技術と提案力の両面が求められます。

顔幅とテンプル幅の見立て

まとめ

今回の研修では、見た目の似合い方だけでなく、顔と頭の構造を見立てるフィッティングの重要性を改めて確認しました。お客様一人ひとりの顔立ちや頭部の形に合わせたフィッティングができることで、掛けた瞬間の「心地よさ」と「安心感」を両立できるようになります。

次回の研修では、さらに「調整技術」の実践に踏み込み、より精密なフィッティングを学んでいきます。天竜堂では、これからもお客様に「ちゃんとしたメガネ」の要素である快適な見え方と掛け心地をお届けできるよう、常に技術研鑽を続けてまいります。

この記事はわたしが書きました

齋田祐一(さいたゆういち)

有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)

キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。

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